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アニメ業界に入りたい? だとぅ

タイトルはひねりましたよ。

ほぼ事実
http://anond.hatelabo.jp/20120713094100

あと、↑これも読んでみましたのでまた色々と。
その前に。

なんで暑く、いや暑い日が続きますけど。その暑いではなく。
なっぜ自分が熱くオラオラ論振りかざしてるかというと、
ホント、アニメ制作ってのをあんま誤解してほしくないんですよ。

制作進行とアニメーターをいっしょくたに考えちゃってる人もいますしね。

別に「アニメ業界ってクソじゃないよ!」と言いたいわけではなく、
きちんと知った上で「やっぱアニメ業界ってクソだな」って思ってほしい。


それにぶら下がってる大多数の連中が酷すぎる。
経営陣もガキの集まり、企業経営とかいうレベルではない。


経営とかのレベルでないならアニメ制作会社ってのは成り立ちませんよね。

でも、ガイナやゴンゾ、サンライズ、A1その他色々のようにでっかい会社もたくさんあります。

つまり、「事実としてアニメ制作会社に経営力はある」ということです。
もちろんアニメ業界だって普通の会社と同じように、赤字経営すればリストラの風が吹き荒れますし、小手のスタジオはさくっと吹っ飛びますが。


どういう意味で「ガキ」という表現を使っているのかわかりませんが、
経営者、まあここでは社長としますか。
社長というのは無能ではありません。

無能な人に誰が付いていくでしょう。
無能な人を誰が利用しようと思うでしょう。
族経営ならともかく。


優れた経営者が優れた人材を育てると思ったら大間違いだ。
あ、これはあまり関係ないな。


■経営

有限会社だろうと株式会社だろうと赤字ならそのうちつぶれます。当然。
また、「進行の給料が安い」というのは、別に経営が苦しいからといって支払われる賃金が安いわけではないのです。

確かに、このご時世どこの会社も苦しいですが。
でも進行の給料ちょっと削っただけで経営になんの影響がありましょう。

大きな会社なら経理部なんかもきちんと存在しているでしょうし、四季報なんか読める人なら会社の経営状態も手に取るように分かると思います。

自分が経営者だとして、進行の人件費ちょっと削っただけで経営が上向くとは思えません。
本当に危ないときは削るというかリストラやラインを丸々カットです。

底辺のための金額。
と捉えてはいかがでしょうか。

「いつまでたっても進行で満足しては困る」
そういう意味もこめての安月給だと思いますけどね。

地方のコンビニみたいなもんです。
自給580円でも応募してくる人はいます。
(今は645円程度でしたかね。)


■ちと補足めいた意見

まさにこの人が嫌っているコミュニケーション能力に欠けた
絵しか描けない連中を束ねて代理でコミュニケーションをとってやり、
仕事を円滑に回して作品を作る事に集中できる人間しか出世出来ない。


言い方は悪いですがこれは事実です。

が。

しかし、「絵しか描けない連中」というところをほかのことに置き換えても同じことです。
「プログラマー」「バイト」「建設現場での土方の人たち」
個人事業主、自営業でもない限り、他人に仕事を依頼するのであればそんなのは当たり前です。

社会の常識ってヤツです。

アニメ制作進行の仕事が出来るヤツはどこの業界でも重宝されると思う。


ただ、これは違います。

アニメ制作進行の仕事しか「できなかった」人はアニメの制作進行しか出来ません。…と思う。
いや、進行の仕事でさえ、別な会社に入ったら出来ないのではないでしょうか。

どこの業界でも重宝されるなら、「アニメ業界の進行経験者求む!」って求人がたくさんあると思いますけどね。
そんなもんより簿記3級程度でも資格を持ってる人を採ると思います。


まあ、自分は進行の仕事を「ただカットを回すだけの簡単なお仕事」と表現したので、そういった感覚の違いも多々あるかもしれません。

でも、件の人を「経験者だからぜひ採りたい」なんて思う採用担当の方はどこにも居ないでしょうね。


面接官「なぜ進行を、そしてアニメ業界を辞めたのですか」


■動画

話が脱線するが、「動画」という工程を海外に委託するようになって久しい。
そのせいで、新人アニメーターの下積みである「動画」工程が国内で経験出来なくなっている。


これもちょっと御幣があります。

海外に出してるせいで、国内で動画やらないんじゃないです。

国内でやってたら「遅い」んです。

この人も元進行ならそこらへん分かっ…うーん、会社が違えば事情も違うのかな。

特にTV班の場合はクオリティなんかよりも早さが命です。
アジアの外注にデータでぽいっと投げれば翌日に上がってきます。

そこに義理人情なんかは入る余地もありません。

国内でその早さが実現できる動画スタジオがあるなら海外よりちょっと高くてもそこ使うのではないでしょうか。

クオリティ重視の劇場作品などでは国内で動画を上げます。
最近では一部韓国に投げたりもしますが、TVみたくほぼ丸投げってことはないです。
まあ劇場作品のスタッフロールなんかを見てみるとTVとの違いが分かると思います。


あとは大きな理由になるか分かりませんが、アニメ業界というポジションですね。
人材不足だ人材不足だと言ってますが、
代アニとかがあるように、アニメーター志望の人も非常に多いです。

でも「ただ絵が描ける人」「ただ描きたい人」ってのは要りません。
そして、動画からコツコツ人材を育てていく余裕なんてどこのスタジオもありません。

これはIT業界なんかも同じで、未経験からプロフェッショナルを育成なんていまや夢物語です。
どこも即戦力が欲しい。

そして動画を本職とする人はほぼ居ません。
根底として、動画は原画の下積み期間でしかないからです。

これが海外の外注の場合、彼らは本職として動画をやっています。
昔は日本もそうだったのでしょうが、
動画1枚あたりの単価を考えると現在の日本国内ではほぼ回りません。


まあ、国内での動画が激減したのには早さ、そして単価といった理由があります。

ですから、

×動画を海外に委託する→よって、国内では動画経験が出来ない

○国内では動画でやっていけない→よって、海外に委託する

というのが正しいです。
負の連鎖のように見えますが。

「経験のために動画やらせてくれ」ってんならボランティア(無賃金)でやらせますよ。
構ってる余裕があれば。



■原画いねがー

やっぱりTV班とかではしょっちゅう「原画いねがー」って状況になります。

別に国内のアニメーターと呼ばれる方々の絶対数が足りていないわけではありません。

そういう状況ってのはたいてい
「(この納期で&リテイクなし&電話打ちだけで上げられる)原画いねがー」って状況なんです。

そんなのはどこでも喉から手が出るほど欲しいに決まってます。
ですから早い者勝ちです。

ベテラン進行はコネやなにやらを駆使して、「遅れそう」と思われる話数の原画を次から次へお願いしていきます。


でも、そういう依頼をこなせるスーパー原画マンってのは育てようと思って育つわけではありません。
才能です。素質です。

動画経験してないのにいきなり原画デビューして第一線という人も居ます。
才能です。素質です。

だって絵ですよ。
誰でもうまく早く描けるなら苦労しませんし、そこに価値はありませんよね。


■んで、どこが問題なんだよ

納期です。

絵描きさんは急かされるのが嫌です。
急かされて喜ぶのはアスリートだけです。

なので、誰でも納期がゆるくて簡単なカット、という案件から優先的に引き受けます。
同じ値段でも1日で描けってのと1週間でよろっす~ってのだったらそりゃ後者選びます。

絵描きさんはマシンではありません。
人です。


もともとTVアニメの納期ってのはすべてがすべてキツイわけではありません。
そこまで偉い人もバカではありません。

脚本家さまがなかなか脚本を上げてこなかったりするのもまあ物理的な理由としてあるのは事実ですが、
それ以上に

「アニメの本数が多すぎる」

ことが原因です。


これによって良い原画マンの奪い合いが生まれます。

そんなわけで人材不足と嘆かれようが、
売れない原画マンにはクソみたいな仕事すら来ません。

彼らからすれば「どこがアニメーター不足なんだ、仕事不足じゃないか」でしょうね。

事実、会社にはフリーランスの方から「2原でもいいから仕事ください」的な営業メールはたくさん来ます。
でも、彼らに振ってやれる案件なんてそうそうないのです。

カット自体がないのではなく、いわば簡単なカットから「売れていく」わけで、残るのはモブ大目とかめんどくせえ横パンの大判とか。
本音では、そういうのこそベテラン原画マンに描いて欲しいんですけどね。

でも発注単価は同じ1カット料金です。
(マジでヤバイときは多少上乗せしますけど)

そのせいで、技術を磨く機会、稼ぐ機会を失っているので、技術者としてアニメーターの空洞化が進んでいる。


アニメの専門学校はいまや腐るほどあるわけで、技術を磨く機会はあります。

自分で金払って2年も絵を勉強してたのに描けないやつらが多すぎるだけです。
それはアニメというものに幻想を抱きすぎな若者が増えたせいでしょうが。

描ける人は講師のコネやなんやで動画スタジオに入ったりもしています。

最近ではアニメのスタッフロールに「制作協力:代アニ」と出ることも多くなりました。
まあ、ほとんどそのカットはまんまでは使われてないでしょうが。

また、ネットの普及で全国どこでも最新アニメが見られます。
メディア化も早いです。
漫画・アニメ用のデッサン資料なんかも非常に充実しています。本屋になくても通販で買えます。
材料には困りません。

これだけ環境がそろっているのに描ける人間ってのは一握りしか出てきません。
それは「絵」というものがどんなジャンルであれ、才能がすべての世界だからです。


そして絵描きさんというのは総じて技術よりもプライドが高いです。
「デッサンごとき」「動画ごとき」と思っている10代の若者がたくさんです。
その心を一回へし折って、そこからきちんと絵を学んで、ゼロから自分のものにしようする人間がどのくらい居るでしょうか。

ただ描きたいだけなら趣味で描いてろ。

アーティストではなく、仕事としてメシの種としての絵描きとしてやっていくなら
もういっさいがっさい捨てる覚悟が必要です。

そういうハングリー精神ってのは絵描きに限らずスポーツだって、昭和で終わっちゃったんじゃないですかね。


■これから

今、全盛期の30代が年をとった頃には、満足に日本国製のアニメを作ることはもう出来ないかもしれない。


自分も今現在の最新のアニメ制作というものがどうなっているのか知りませんが、セルからデジタルになった以上の変化は起きていないと思います。

なので恐縮ながら言わせていただきますが。

少子化の現代社会において「満足に日本国製のアニメを作る」ことになんの意味があるのか分かりません。
JAXAじゃあるまいし。

そういうのを自己満足と表現してはいけませんか。


実際のところ数年前から原画も若干ながら海外に任せるというところも出てきています。
それは海外のクオリティが非常に高くなってきたためで、一定のクオリティで安く早くあがるなら使わない手はありません。

もちろん打ち合わせなどの問題もありますから、丸投げってのはあまり現実的ではありませんが。
スタジオによってはインターン、留学生、そういった海外の絵描きさんを一時的に雇い入れ経験を積ませるところもあります。



経済面ではアジアの賃金も上がってきていて、将来的には国内でも変わらんのじゃないか…というレベルになるのは時間の問題でしょうか。
もちろんTVの場合は最優先は「納期」ですので、そこに国内が勝てるわけはないです。
日本人はどうしてもクオリティを重視してしまいますから。


ポジティブに考えれば、
もっと海外に出せるようになれば、日本の原画マンも一人で無理に抱えるカットが減って納期を急かされることもなくなるのではないかなと。

そして海外に出されるくらいならと、あまり売れてないアニメーターさんたちもよりいっそう危機意識を持つでしょう。

競争意識というのは誰しも持っていると思いますが、危機とまではいってないのが事実です。
本当に危機感あってそれでも絵描きたい&アニメを描きたいなら同人とかエロで絵描いたりして切磋琢磨しつつ暮らしていると思います。

いくら才能の世界とはいえ、努力すれば努力した分だけ力になるのも「絵」という世界です。


もちろんこういうのは理想論であって現実的はないです。
そこまで考えて海外を利用している会社なんてありませんし。
アニメが海外でも売れる(=金になる)ようになるにはまだまだ時間がかかりますしね。



あまり未来の展望なんてのを語ろうとするとボロがぼろぼろ出ますのでこのへんで。

ただ、アジア圏との賃金格差がだんだんとなくなってきているということは、いつかは追いつかれるわけですよね。
そのときアニメ業界はアニメの本数を減らすという決断をしなければならないと思います。

というか今すぐ半減させてもいいくらいの量のアニメが生産されているわけですけど…。

不況と少子化でアニメを娯楽にしている絶対消費者数が減っているんだから、コンテンツもそれに比例して少なくなっていくのが正常な娯楽文化の成長です。


■なぜ本数が多いのか

これは自分が現役のときも上の人に突っ込んだんですけど、明確な答えは分からずじまいでした。
多分中間搾取しやすいコンテンツだからだと思います。

文句は手塚先生に言ってください。

とはいえそろそろ現実が見えてきてもいいと思うので。
まあ現実が見えてきたからこそ地上波ではアニメは減少傾向、スカパーやネットオンリーというアニメも存在できるようになってきたのだと思います。

アニメがアニメ業界だけで済むコンテンツなら今のようにはなっていませんね。
TV局、出版社、音楽業界、そういう色々がもつれにもつれた結果がこの有様です。

ただ、アニメは金にならんコンテンツになってきてるのであと100年もすれば(経済的にも)自浄~淘汰されていると思います。


ひとついえることは「多いのではなく、減らせない」ということ。

日本の娯楽産業というのは映画も音楽も漫画も市場が縮小してもそうなる傾向にあります。
(日本人の保守的な体質が一因でしょうか?)


■アニメに未来はない

結局デジタル化したところで成長は止まってしまいましたし、日本は少子化ですからね。
グローバル化しようとしてもアニメという文化が理解されにくい。
日本でアメフトがまったく人気ないようにね。

所詮娯楽文化なので、最盛期が終わればあとは衰退していくだけです。
あとはマニア向けの娯楽と成り果てるでしょう。
もともとがそうだったのだから戻るだけともいえます。

自分の中ではアニメというのはガンダムに始まりエヴァに終わった、という感じです。

ゲームのように開発費だけが肥大していく、ということにはなりませんが。
デジタル化や人件費の高騰、メディアミックスや宣伝などで全体の制作費は上がっているものも多いですが、
ゲームほどではありません。

それはアニメーションの1話あたりのカットがほぼ決まっているからです。
ゲームのようにハードのスペックに合わせて年々リアルで精巧なマネキンを作る、なんて作業はありません。

昔も今もただ絵を手で描くだけです。

もちろん3Dの要素もアニメには入ってきてはいますが、まだまだ一部。
本当にすべてのアニメがフル3Dになる日というのも皆さんが生きている間には来ないでしょうね。

コストと効率を考えると手で描いた方がメリットが多いにあるのが現状です。


未来がないから投資対象になりません。
ハゲタカもつっつきません。


■脚本

「面白いアニメを作りたい!」

その気持ちは分からんでもないです。
面白くないアニメを作りたい、なんて思う人は居ませんし。

でも本当に面白いものを作りたいのなら進行なんてやらずに、脚本でも書いてください。
人生をささげるほど本気で面白いものを作りたいのなら、それくらい出来るはずです。

アニメというのは絵が動いてれば面白いのではありません。
ストーリーが良くて初めて人は心を動かされます。

特にものかき(脚本家)というのはアニメーターなんかよりもさらに深刻な人材不足です。

ゴミみたいなラノベが腐るほど出回ってるのを見れば分かるでしょう。
「人」が足りてないのではなくて、「人材」が足りてない。


そして、絵も描けない話も書けない、そんな人にどうして面白いアニメが作れるでしょう。

金さえ出せば名作は生まれますか?

お金で強い野球チームは作れても名作は生まれません。


カットをいくら回そうがそれは「面白さ」に直結することはありません。
アニメが出来るまでの工程を考えてみてください。

進行はクリエイターではありません。
レストランのホールでウェイターをやっているのと同じようなもんです。
ウェイターは料理人ではありません。サービスのよしあしに関われど、味に関わることはありません。

うまい料理を作りたい!と思う人がウェイター目指すわけないでしょう。
厨房スタッフで入るはずです。


ただ、演出志望であり、本気でアニメの演出を学びたいという人は進行やってタイムシートを見るのはアリだと思います。
絵が描けない演出家の人も多いです。

ただ、演出は面白さには直結しませんし、
いくらアニメが売れても演出家の名前がもてはやされることはほとんどありません。


とりあえず面白いアニメが好き。
…ではなくて「自分で面白いアニメが作りたい」と本気で思う人は脚本を学んでください。

書いて書いて限界を知って脚本家をあきらめてもいいです。
脚本を書けといってるだけで、別に脚本家になれと言っている訳ではありません。
「脚本を読める力」が備わることが重要です。

「ホンが読める」ということは、
それを絵にしたとき、アニメにしたとき、それが面白いものになるかが読んだだけで分かります。
もしあなたが最終的にプロデューサー、もしくはそれに準じる決定権や推薦権のある職に付いたとき、アニメの面白さを左右できるようにもなります。

人によっては脚本を見れば情景やキャラクターの仕草が頭に浮かんでくるでしょう。
脚本の文章を絵にする能力、もしくは絵描きに伝える能力があれば演出方面の道も考えられます。


ただ進行だけをやっていたのではそんな力はつきません。
進行は脚本もコンテも、ある程度は目を通しますが、やろうと思わなければ自分でお話を書くこともありませんし担当作品以外の脚本に目を通す余裕もありません。

カットを回すだけで1日が終了、風呂にも入れない。
そんな進行業務ですが、目の前に脚本もコンテもカットもあります。
「下積み」とはいったい何のための下積みなのか考えて見てください。

ホストの世界では下積みはトイレ掃除です。
でも、トイレ掃除のプロになるわけではありませんよね。


■ラノベは×

書くのはラノベではなく、きちんとした脚本を書いてください。
物語が書けない人は原作があってもいいですし、演劇や寸劇とかでもいいです。

書いていて1シーンが何分の尺になるのか、1話あたり何分、全何話で展開していくものになるのか。
そういう力が身についていくと、「シリーズ構成」というものも見えてきます。

漫画原作などからアニメに起こそうなんて企画があった際、構成というのは特に重宝されるスキルです。
はっきりいってこれが満足に出来る人はほとんど居ません。

優れた脚本家が優れたシリーズ構成とは限りませんし、当たり外れもあります。
脚本書いていれば誰しもが勝手に身に付くスキルでもありません。

とはいえ構成にいきなりなれるわけではありません。
脚本をそれこそ数年経験して、ようやく任されるような重要なポジションです。


なので、具体的な構成という職ではなく、「シリーズ構成力」というものについて考えましょう。

構成力、つまり想像力。
物事を全体で捉えて、それを分割して考える能力。
つまり元を返せば、進行の仕事です。

ペラいレイアウトがアニメになる工程を、1カット1カットどう配分するか。

これこそが進行をやってて身に付くスキルです。
意識しないで適当に回してればお金にはなっても決してスキルにはなりません。

先が読める力、突発的事象の対処案を考える力。
人と人をコントロールして、それを実現する力。

これこそがアニメ進行を経験として考えた場合、他業種に行っても誇れる力になります。

ぜひ、自分の「人生の構成力」を身に着けてください。


■脚本さま脚本さま

脚本脚本とうるさいのは、やはり原作と並んでアニメが生まれる大本であるし、
実際進行やってて唯一最後まで会うことがないというのが「脚本家さま」だからです。
私怨といっても過言ではない。ふふ。

いくらクソアニメで売れなくてもこいつらに責任が及ぶことはまずありません。
クソ脚本家と巷で評判は落ちても、筆が早ければ仕事はがんがん入ってきます。

壊滅的に売れないなら原作や企画のせいにしておけば問題ありません。
事実そうなのは否定できない。


今アニメを見ていて脚本家に注目している人はどれだけ居るでしょうか。
業界を目指そうと思っていて脚本家や演出家をスタッフロールでチェックしている人はどれだけ居るでしょうか。
神アニメだから神脚本、とか適当に思っていませんか。
それにマニアこそスタッフに注目すれど、業界に入るためにまず進行なんて人は、そういうとこを目にしたことすらない人が多いのでは。


まあしかし、自分というのは「自分の人生の脚本家」であります。
夢にしろ現実的な生活にしろ、そこに脚本を書く、描く能力があるのとないのでは次元が違います。


■面白いアニメ

「面白いアニメ」と簡単にいうけれど、
じゃあ「面白いアニメってなんなんだ?」って考えたことありますか。

タイトルじゃなくて、面白いアニメというものの定義ですよ。

優れた監督?優れた演出家?
大ヒットしている原作?
実績のある制作会社?
設定?ストーリー?
キャラデザ?メカデザ?

自分なりに答えを見つけてから業界というものをもう一度良く考えてください。どや顔で。
その答えがあなたの将来であり、それがアニメ業界の未来です。



■最後に

いや、こういうこと書くのも、アニメ業界に入ろうとしている若者が結構、件のはてなの記事やここの記事を見てショックを受けているからです。

てか、自分が仕事しようって思ってるならそれなりにリサーチすべきでしょ。

どんだけ甘いの君ら。
これがゆとり世代の性能とやらか。

何をするかも分からない、特に評判の悪い業界に飛び込もうなんて、そんな考えの方がよっぽどブラックだわ。


自分だけが面白いと思えばいいようなアニメを作りたいなら同人でやればいい。
今はそういうことが出来る時代になりました。
ゲームや音楽方面はもう、そういう世界になってますしね。

もちろん、アニメ制作という現場では
進行にしか出来ないこともたくさんあります。
進行でしか経験できないこともたくさんあります。

自分も学んだことは多いですし。
もちろん同時に失ったものも多いです。時間、健康、その他。

でも、どんな仕事でもそんなのは大小の差はあれど、誰にでも発生することですけどね。


あえていいますが、やりたいことが見つからないなら進行を1年程度経験するのはとても良いことだと思います。
逆に制作以外でやりたいことが明確にあるのに、進行をやるのはとてもばかげています。


なぜ1年でほとんどの進行が辞めるか。
そして辞める人というのはたいていナアナアで入ってきた人ばかりです。

でも、それって大体が自分のやりたいことが見つかった人が辞めていくんです。
自分が必要以上に拘束されることで本質的な欲求が高まりますからね。

辞められるというのは一般的に、会社にとってすれば損失ですが、全員が残り続けては逆に困ります。
育成はしないとはいえ、篩にかけてデスクになれる人材を見出さなければなりません。

社会人にとっては常識だと思いますが、
社会においては人を使う人、人に使われる人、2種の人間が居て組織は成り立ちます。
ですから人事担当は将来を見越して2種の人間を選別採用します。

制作進行がアルバイトでもなく、運転技能テストと別に二次面接なんかまであったりして、
んで一定の給料が保障されている理由が少しはおわかりになったでしょうか。


■やっぱクソ職だろ

人の入れ替わりが激しい?激しいところはそうでしょうね。
でもほとんどの面子が固定で1~2年回していける制作チームもあります。

でも、想像以上に比較的女の子が多い職場かもしれません。

もちろんアニメ好きで入っている女子も多いのでしょうが、入社した後はロマンを追い求める男性よりも仕事としてきっぱり割り切れるのではないでしょうか。

女子力があればカットの依頼もスムーズに行ったりしますし、女の武器ってやつぁ。
やっぱり監督さんとかも女の子相手なら優しくなっちゃいますよ。そりゃ。

でも進行同士で恋愛とかは発展しません。時間的にありえない。お互いにね。
話数が違えば出勤時間も、というか生活時間帯が進行それぞれ違います。雑談より仮眠、一時帰宅。
進行の中には一般人の相手と結婚考えようと思って業界離れる人も居ますが、至って現実的ですね。


自分が「クソだなあ」って思うのは、大体はデスクが進行の管理をできてないところですね。
カットの管理は進行の仕事、進行の管理はデスクの仕事です。

話数残ってるけど「辞めます」というのも、人間ですからもちろんあります。
とかいって突如進行不足という事態に陥るのはデスクやその上の人間がクソなせいです。

カットと人間では管理の仕方が違いますから、進行あがりのデスクではそうなることもあるでしょう。
ただ、進行を経験してれば「進行というのはいつか辞めるもの」という常識が周りを見てて分かってますから、あとは辞める時期をコントロールしてやるだけの話です。

現代社会、どんな組織でも「想定外でした」なんてのは許されません。震度7でも。


■デスク以降

こんな話をしてるとデスクは人事の仕事みたいですね。
でも、全話のカットの責任は当然進行以上に持つことになりますし、外注とのやりとりにも責任者として立ちます。
作画などの打ち合わせには参加しませんし、拘束的にも進行よりは直接カットを追う作業がないので楽といえます。
その代わり責任者という立場の人間には責任というものがあるわけです。
(責任者←あえて管理職、とはいいません)

新人の進行なら上司としてきちんと1人で仕事が出来るよう自らの経験をもって導かなくてはなりません。
ベテラン進行をお目付けにすることがほとんどですが、ベテラン進行も自分の仕事でだいたい手一杯です。

んー、アニメ業界じゃなくたってこんなのどこも同じじゃないのか。


まれに無能なデスクが居ます。
話だけうまくて偉い人に気に入られてたりする系。

こういう人の下で進行やってても本当に何にもなりませんので、さくっともっと上の人に報告しましょう。
後になってからでは取り返しがつきません。というかつかなかったんで。
上の人は現場のこと知りませんので、現場に対しての意見があるなら聞いてくれるはずです。

上司が使えないなら上司の上司に相談だ。

って、だからアニメ業界じゃなくても同じだよなあ。


まあ、そんなかんじで進行~デスクって階段を上がってったとして、アニメを面白くする能力は身に付かんわけよ。
その先は?

もちろんデスクより上に上がって行く人もいるわけだけど、より管理責任系の仕事になるだけ。
最終的にプロデューサーになれたとして、Pはアニメという「作品」の内容に意見はしません。
「商材」に対しては意見しますが。それがPの仕事。

金と人を動かすのがプロデューサーであって、その下に制作部があってデスクやら進行が居るわけで
カットの回し方からスタートして、最終的には金と人の動かし方を学んでいくわけですな。

まあここらへんアニメ業界は特殊かもしれません。


だから当然、Pは「面白いアニメを作ろう」なんて考えは持ち合わせてないし(根本としてはあるかもしれんけど)、
一番には「金になるアニメを作ろう」とばかり考えています。
自分の給料もそこから出てるわけで、Pが金にしようと思わなかったら皆路頭に迷います。

人間的にクズでもPとして一流ならそれでよし。
それが会社組織ってもの。

人間的にクズで、Pとしてもクズならもうそれはしょうがない。
つか、本当にクズなら誰もついてきませんからいくら口だけ上手くてもPにすらなれないと思います。


ただ「製作委員会」(←解説は省く)作った時点で俺の仕事は終わった、みたいなやる気のないPも居るので。
Pがそっからやる気出してもDVDの売り上げがぐーんと変わるわけじゃないんで、気持ちは分かるが。
分かるが、人としてだめだろ。

宙ぶらりんな企画をアニメ化決定させて予算取って、スポンサーつけて、メディアミックス展開、監督や制作スタジオも決めて、声優も音楽も~なんていう、そういう「お膳立て」がすべてといえばすべてだけど、やっぱり最終話放映されるまで、PはPなんだから…。

今のTVアニメの場合放映中にDVD1巻とか出ちゃいますし。
そこでもうある程度の利益/損益が見込めてしまうわけでして。
だからPのテンションがだんだんダウンしちゃうのもしょうがないことなのかも…。

これはPも制作部の一員とはいえ、アニメの「作品」づくりには加担していないからこそ、でしょうか。
自分の作品ではない。自分の商材ではあるけど。
作品ではないから思い入れというのがあまりない。

もちろんPというPがすべてそうではないし、人それぞれだろうけど、自分が見てきたPはそんな感じです。


進行やデスク上がりじゃないPも居ます。
こいつらは本当に現場を知らんから困る。
でも金の動かし方は知ってる。
人の動かし方、人間に対する接し方は知らない。
えてして監督や絵描きさんからの評判は悪い。


あとはエグゼクティブプロデューサーとかいうプロデューサーもどきの肩書きがついてたりするのも居る。

こういうのはもはや部外者。
監督と話をしたことすらない部類の人間だ。
TV局側のえらい人だったりな。

おっと脱線しすぎ。




■そんなわけで

長いね。

ま、連休だからいいけど。

俺も業界入ってから業界を知った口なんで今だからこそ他人にえらそうに言えるわけだけど。

ただ、やっぱ時代が違うんでね。
ネットでさくっとリサーチできる今はさ。

業界飛び込んでから体で覚えろ、なんて考えはもう古いしね。どんな業界でも。

特にこの不況下、新卒でも即戦力とかが求められる時代であるし、むしろ無知は恥。


そういうことは義務教育では教えんのだなあ。


進行の求人とかも10年前と変わってねーよな、多分。
普通に「未経験歓迎」「アニメを一緒に作りませんか」「未来のプロデューサー求む」とかそのへんだろ。

間違いじゃないし、経験者はあまり歓迎しない。
経験者ってのは大体が会社か本人に問題があるから辞めてるわけだし。特に経験期間が長い進行経験者はね。



ということで業界の心得みたいなもんを書いてみました。
ただのネタ話として拡散する前に、特に業界を考えている人は自分なりに考えてくだされば幸いです。

あとは、もしかしたら自分の経験とかも書くかもしれませんが、気が向けば。
今までは業界OBとしてのごく一般的な話でしたので具体例も必要かなと。

自分も数多く居る進行のうちの一人だっただけに過ぎないので、絶対論ではないです。
人それぞれ違うし、志望も最終的な理想像も違うでしょう。
その時代、自分の居た会社、そして経験した期間・作品ではこれこれこうだった。
そして今はこう思っているというだけに過ぎません。

10人いれば10通りの考え方があるかもしれませんが、
制作会社の別なアニメが10本あっても、10通りの作り方があるわけではありません。
環境は違うでしょうが、やることも給与面も大体同じです。

ただ、環境が違うというのは現実ですので、
進行だからどこでもいいやではなく
好きなアニメの制作会社はもちろん、それ以外にも色々な会社を見学したり面接を受けてみるのが良いと思います。


P.S
アニメ業界に限らずリサーチって大事なはずですけどね。
どうもエンタメ志望の人は楽観すぎてどうにも。という印象。
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